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第2節―みな―



 翠の香る木々の合間を抜け、零れる金剛石の光が無数の光に、無限の色合いに、遥かなる結晶の輝きに染まる。静かなる静寂に心の奥がぐっと引かれ、熱く鼓動し胸に溢れる思いがどこまでもどこまでも高鳴、溢れかえる思いが仰ぎ見る空に溢れ、胸から溢れてくる想いは咽喉を越さず其処を熱くするのを感じた。微かに木々が揺らめき、水面が揺らめき、大気が揺らめく。

 私は世界を彷徨っている身体が柔らかな毛布に包まれた感じがして、なんだかとても心地よい中に私は居た。

 目を閉じて心の奥にある靄の掛かった所に小さな光が差し込む。

 だんだんと晴れていく。

 大きな花が水面に浮ぶ。

 みぎへ。

 ひだりへ

 まわったり

 ゆらめいたり。

 ながれるまま

 みちびかれるまま。

 ゆたりとした気持ちが段段と鮮明に。

 澄み切った空が私の前に広がっていた。

 身体が水面に浮かび、漂う儘、空に落ちて行く様な脱力感。

 深く息を吸う。

 もう一度目を醒ます。

 青い空が広がっている。

 夢見心地の無い、夢境世界。

 私は、それをはっきりと感じた。

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